-最近このダンジョンであるウワサが囁かれてるんだって。
「一人でうろついてると悪いモンスターに連れ去られる」っていう。

ボクが冒険者君に初めて会ったのはこのダンジョン。

冒険者のキミはケガして動けなかったんだよね。
そこに偶然現れたのが救世主であるボクだったっけ。
えー、救世主でしょー。
キミを助けてあげなかったらあのままキミの冒険は終了してたんだからー。

とにかく！
ボクの特技の治癒能力でキミのケガを治してあげたんだ。
超弱小スライムモンスターのボクに助けられちゃう間抜けな冒険者君、
なんて滑稽なシチュエーションだろうね。

ケガを治してあげたお礼は……
キミの精液！
人間のオスの精液はボクたちモンスターにとってはとっておきのご馳走なんだ。

こんな弱いボクがご馳走にありつけるなんて。
ボクってば超ラッキーなスライムだよー♪

でもさ、
キミも一人でいると危ないかもよ？
ウワサを確かめるためにわざと一人でダンジョン探索してるって言うけど、
でもそういうのは強い冒険者君の仕事だよ。
キミは弱いしドンくさいから「悪いモンスター」に狙われるかもだし。

まぁ、でも「悪いモンスター」の前に
ボクみたいな「いいモンスター」に出会えるなんてキミもラッキーだよね。

ぼっちで弱いキミが一人でダンジョン探索なんて無謀だもん。
ボクが回復役をしてあげる。

その代わり、キミは美味しい精液ボクにご馳走してよねー。

ほらぼらー、ダンジョン探索なんて後回し後回し。
今日もボクと気持ちいいことしよー♪